こんにちは、ウェルテック編集部です。
今回は、サイトの過去が見れるWayback Machineというサイトの紹介です。
気になっているサイトの昔はどんなデザインだったか見てみたい、
過去のページが更新されたり削除されてしまって見れない、
などという時はありませんか?
実際弊社でも、
「自社サイトを外注して作ったが、やはり前のデザインに戻したい、前のサイトを一度確認したい」
という相談がありました。
サイトは新しくすると昔のページは見れなくなるわけですが、
これから紹介するWayback Machineを使えば昔のページを確認することができます。
Wayback Machineとは
非営利団体であるインターネットアーカイブスが運営する、
Webサイトの閉鎖や更新などでサイトが消失する問題に対処するために生まれた無料サービスです。
1996年からサービスが開始され、現在アーカイブ可能なデータ容量は2018年9月で25ペタバイト以上といわれています。
ちなみに1ペタバイトがどれくらいかというと1テラバイト(1Tバイトは1000Gバイト)のさらに1000倍という、
つまりは膨大なデータ量だということになります。
関係者からの要請や技術的な問題などの様々な理由で、全て完全に見られるかというと、見れない部分も出てきますが、
同サイト内の「Save Page」 にて保存されたものは、アーカイブとして保存されサイトのクローリングを待たずにすぐに閲覧することができます。
また、保存しているものは、Webサイトだけでなく、本、映画、ソフトウェア、音楽などもあり、
「インターネット図書館」とコンセプトづけられています。
使い方
使い方はカンタン。
まずは、Wayback Machineのサイトにいき、調べたいサイトのURLを検索窓に入力、「BROWSE HISTORY」ボタンを押します。
次に、カレンダーが表示されます。緑のマークがデータがあるところなので、
クリックすると、過去のページが現れます。
たったのこれだけです。(前述しましたが、必ず全てが見れる、というわけではありません。)
また、Save Page Nowの「Save Page」ボタンで、
こちらからアーカイブを登録することができます。
削除するには・・
Wayback machineに登録されている情報を削除するためには、運営(info@archive.org)に連絡をします。
その際はサイト所有者であることを証明する必要があります(英語です)
気になるサイトを見てみよう
では具体的にどのように表示されるのか、Wayback Machineを実際に使って気になるサイトを見てみましょう。
Amazon 2001年5月5日 クリックから始まる新発見
初期のAmazonは、本の通販から始まっていますので、書籍の販売が中心です。
確かに思い返せばこのようなサイトでしたね。サイトのキャッチコピーが
「クリックから始まる新発見」という文言からもわかるように、インターネットでモノを買うことがまだ一般的でない時代を表しています。
ネットショップで買い物をしたことがない人の方が多数派の時代、
まずは、クリックして試してみて!というような意味がこめられています。
Facebook 2006年12月6日 マークザッカーバーグプロダクション
こちらは初期のFacebookです。
Facebook is a social utility that connects you with the people around you.
Facebookは、あなたとあなたの周りの人々をつなぐソーシャルユーティリティです。
という文章から始まっています。
今では当たり前のFacebookですが、ソーシャルネットワークがまだ人々に認知されていないことから、トップページに使い方が書いてあります。
そして、ページのフッター(下部)にマークザッカーバーグプロダクションの記載が!
創始者のマークザッカーバーグの創業当初からの影響力を物語っています。
mixi 2005年2月6日 ソーシャルネットワーキングサイト
この画像に懐かしさを覚える人は30代以上の方ではないでしょうか。
今ではSNSの代表はFacebookですが、日本ではその前にmixiが一世を風靡していました。
よく見ると、community entertainmentの文字が。
コミュニティエンターテイメントという位置づけだったのですね。
そして、ヘッダー(上部)のナビのボタンがかなり懐かしさを物語っているように感じます。
このように、Wayback Machineで色々と有名サイトの過去の変遷を調べると勉強になるかもしれません。
おわりに
このように、インターネット上で消えたかもしれない!というサイトやページでもWayback Machineというサービスを使えば、
探すことができます。
昔のデザインを見てみたい!サイトの歴史を調べたい!などという時は参考にしてみてください。
しかし、このようなサービスはサイトが見れない!といったときに便利である一方で、
良くも悪くもインターネット上にアップした情報は残っていく、ということも表しています。
昨今、SNSでの誹謗中傷が社会問題となっていますが、悪意ある書き込みはすぐに消したとしても残っていく、
ということを心がける必要があります。
技術的な側面から、検索エンジンのクローラーをブロックすることで、アーカイブを残さない方法もありますので、
興味のある方のために、robots.txtの記述方法などを今後記載したいと思います。
関連記事:サイトが見れない?SNSや通信会社の障害情報をリアルタイムで調べる方法
なぜかサイトやSNSが見れない!通信障害をリアルタイムで調べる方法
こんにちは、ウェルテック編集部です。 今回はwebサイトが見れない!不具合?通信障害?一体なぜ? というときに確認すべき方法について述べたいと思います。 結論からいいますとTwitter ...
続きを見る
関連記事:万が一誹謗中傷を受けたら
ネットでの誹謗中傷、対策は?どこに相談すべき?
こんにちは、ウェルテック編集部です。 今回は、ネットで誹謗中傷されたときに、どのように対策したらいいか。 どこに相談したらいいか。 という点について、述べたいと思います。 ...
続きを見る
関連記事:プロバイダ制限責任法についてはこちら
プロバイダ制限責任法ってわかりやすくいうと何?
こんにちは、ウェルテック編集部です。 今回は、プロバイダ制限責任法について、なるべくわかりやすく解説したいと思います。 字面からして少々難しそうな印象もありますが、 開発、デザイン、ITサービス事業者 ...
続きを見る