IT

ITの導入が解決するものは何か。

こんにちは、ウェルテック編集部です。

今回は、ITの導入が解決するのは何か、という点についての考察です。

ベンチャーから大企業まで、ほぼ全ての業種において、ITの果たす役割は存在し、その方法は多岐に渡ります。

どんなサービスを提供するか。

どんなシステムを開発するか。

どんな既存の仕組みを採用するべきなのか。

早速ですが結論です。

なんでもIT化さえすればいい、というわけでは当然ない。

IT化しながらも達成すべき目的やその本質を見定める。

IT化は一つのフェーズにすぎない。

 

それでは、このことについて詳細を述べていきます。

 

IT化すること、それ自体では解決できない

 

IT ソリューションは、ビジネスの課題・問題に対する「解法」あるいは「解を導ける仕組み」を意味します。

その場合、未知のものに対し解が出せるかどうかは必ずしも約束されたものではない、ということをまず持って理解しなければなりません。

その運用の仕方で結果が大きく左右することだって多々ありえるからです。

事前によく考えたつもりであっても、その導入が致命的失敗となるケースもありえます。

その事業分野特有の問題や、IT 特有の変更変化に晒されるためで、未来への構図に対して一直線を引くことは容易ではないと言えます。

 

ビジネスにとって、そのテーマの一つにソリューションの提供があります。

一方、IT はテクノロジーであるがゆえ、導入すること自体が解を与えるというものではありません。

つまり、そのビジネスや事業は何を達成すべきか、という明確な目的や導入によって何を解決したいかという照準が定まっていないと、

ツールとしての IT はワークしないのです。

情報システムの導入において認識すべきは、情報システムの導入が単独機能の機器の導入ではない、という点です。

それは「企業活動の成⻑とともに成⻑させる。しかし、なだらかではない」ということに集約されます。

 

ITのどの要素が必要で、そのために今どこにいるのか

IT はさまざまなマネジメント領域と交差します。

そのため戦略的情報マネジメントや、情報システムマネジメントといった分野を抑えておくことがより良い選択と言えます。

単に情報システム戦略といっても、そのコアは大別して4つの要素がありそれぞれに異なることを理解する必要があります。

 

・「Information Strategy」(データ及びデータサイエンス)

・「Information Technology Strategy」(どんな技術があり、どんな技術を導入すべきか)

・「Information Management Strategy」(導入したものをどう使っていくのか)

・「Change Management Strategy」(どう変化させていくのか)

という4点です。

 

そして、企業や事業の成⻑段階に合わせても情報システムプランニングを考慮すべきです。

 

Stage1:新しい技術を使い始める

Stage2:新しい技術に基づく商品やサービスが市場に出回ると、利益は急速に伸びる

Stage3:急速な成⻑をコン トロールする必要があると気づく

Stage4:その新しい技術は成熟し、新たな技術の導入が必要だと気づく

 

といった具合です。

自らがどの段階にいて、どのような対応が必要か、それぞれ処方箋が変わってくるからです。

 

IT化の主要な課題

技術の進化・変化に応じて、テクノロジーは変化しビジネスも多様化していることはいうまでもありません。

そうした中で、今までにはなかった課題というものも当然ながら登場します。

AI・IoT・Fintechなど急速に進化する技術の陰に潜む課題に対して、どのように対応すべきか。

大規模な情報システムの構築と運営には多くの課題が残ります。

例えば、

その移行や変革に多大なコストやリスクがある基幹システム。

今、目下議論が勧められている、

社内データをクラウド管理にすることなどで可能にする自宅作業や外部作業など、従業員ワークスタイルの課題。

新規システムの技術的フォローアップと業務内容把握の課題。

業務の変化に伴う改訂の課題。

経営戦略実施のための仕組みとしての課題。

さらにはセキュリティの課題。・・・などが挙げられます。

 

ケースバイケ ースの判断が求められるため、前例のないところから始まるこうした IT 特有の課題について、企業は岐路に立たされているといえます。

では、何を判断基軸とするか。経営者は正解を探すのではなく、正解の創造であったり構築を求められています。

繰り返しになりますが、IT化は企業やユーザーのための「解決」であると同時に「始まり」でもあるのです。

かなり概念的な話になりましたが、今回は以上になります。

 

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