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マスクを輸入してみた、という話。

こんにちは、ウェルテック編集部です。

数ヶ月前、大変なマスク不足が社会問題となっていました。

そこで、弊社では独自のルートでかなりの数のマスクを現地のメーカーから輸入しました。

普段、このような活動をすることはほとんどなく、マスクに至っては初めての経験でしたので、

やってみて初めて見えたことや、わかったことをシェアしたいと思います。

(↑の画像は実際のマスク工場の写真です)

 

2020年4月ごろの話

新型コロナウイルスの影響で国内で大幅にマスクが不足、そしてコロナ関連商品の不足が顕著になりました。

そこで、弊社は普段関わりのある方々に、少しでもお役に立てればと独自のルートでマスク輸入を開始しました。

輸入は中国からです。もともと日本のほとんどのマスクは中国からの輸入品。

工場も輸出経験があるので安心かなと思いましたが、

今のこの特別な状況、少し甘く考えていました。。

(↑こちら工場出荷前のマスク)

 

変わる規制、遅れる配送

輸入第1弾(数万枚)は、上記写真のように10枚もしくは25枚入りのビニールを

段ボールに詰めて発送、無事完了したのですが、

4月中旬の第2弾から、全ての中国→海外へ渡るすべてのマスクに対し、当局からの指導が入り、巻き込まれていきます。

(具体的にはウイルス対策商品すべて規制されたようです)

今までは、

・マスクの中国から日本への発送は、ビニールに入った状態でOK

・ビニールに入ったマスクは細かくチェックされることに。検査済証が必要になる。

・ビニールに入っただけのマスクはNG、(50枚入りなどでよくある)ボックスに入れることが義務化

・現地との契約書が義務化(医療用に使わない、などの条文)

 

という流れで、どんどん規制が追加されていきました。

そして、これらの規制は突如検討、施行されました。

ステータスが更新しないため、

工場や空港には「待ち」の荷物がいっぱいだったそうです。

 

当然、こちらが輸入している商品も、検査場や航空会社倉庫などで待たされることに。。

こんなにスピード感を持って規制が入るとは。

当時、中国製のマスクの不良品が欧米などで多発していたため、

品質管理の一環だったようです。

 

ようやく到着、、

こちらは実際に到着したマスクの一部です。

通常、国際配送会社の航空便だと1週間以内で到着する荷物が2週間以上かかりようやく到着しました。。

第3弾、4弾も同様に大幅に遅れました。(お待たせしてしまい、すいません。。)

こちら、提携会社と協力し全てを検品。(不良品率が若干高めでした(涙)

汚れ、紐きれ、袋穴あき、、予備分も輸入していてよかったです。。)

良品のみまとめ、無事納品できました。

 

今回学んだこと。しばらくしたらマスク価格が・・

注文したすべてのマスクを納品完了させ、

しばらくしたら、マスクの市場価格が大幅に下落していましたね。

確かに、1年前は50枚入りでも数百円だった記憶。

 

まとめると、

企業側から見た、マスクの利益率は低いので、

これで儲けようと思う人は、かなり大量の取引、もしくは特別な条件での取引が必要です。

とはいえ大量に手に入れ、品薄にさせ、価格を吊り上げる、という手法はこの非常時にいかがなものでしょうか・・

見慣れないマスクが大量発生し、そして大量に値引きがされていった裏側を垣間見ることができました。

 

次に、海外取引における行政リスク。

中国の規制の速さ、さらに予測のしずらさです。

現地人でさえも、どうなるか予測できない、という点。

この辺りは時間や資金の余裕を持って対応する、そして取引国への文化の理解が必要ですね。

 

最後に、

こうした必要物資を届けたいと尽力してくれる工場や現地パートナーがいるという点。

国際的にも厳しい状況ですが、日本にマスクがないということで、

善意を持って対応してくれる方々が現場にいらっしゃいます。

ネットの世界、とりわけECの観点では「越境」であり国境はないに等しいわけですが、

今のような社会的困難も共に乗り越えられるような関係を築いていくことが、

ビジネスのみならず大切だと思いました。

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