こんにちは、ウェルテック編集部です。
今回は、マーケターに必要なスキルとそれを向上させる資格や勉強法にはどのようなものがあるか、
ということについて述べていきます。
Web関連の職業にはさまざまなものがあることは以前にも述べました。
プログラマー、デザイナーというと何をしているのかなんとなくイメージが沸きそうですが、
マーケターって結局どういうスキルが必要なの?
自分がWebマーケティングに向いているかはどこで判断するの?
日々どんな勉強をしたらいい?
というような疑問を解決していきます。
結論:(Webを使って)モノが売れる仕組みをつくるスキル
Webマーケティングには大きく分けて3つの知識が必要です。
・マーケティング全般の知識
・Webの基本的な仕組みについての知識(広告手法、解析、SNSの仕組み含む)
・取り扱う商品やサービスの知識
そしてこれらの知識を元にして、
Webを使ってものが売れる仕組みをつくるスキル
を伸ばしていくことが必要です。(具体的には後述します)
それでは、各項目について、どのように知識を身につければいいのでしょう。
Webマーケティングという職種は国家資格のように必須のものはありませんが、
知識を身につけるために、資格の勉強をすることは効率的だといえます。
資格という客観的な指標を持つことで、
- 信頼性が向上する
- 就職や転職に優位に働く
- 自信につながる
などといったメリットがありますし、
知識を身につけて損することはありませんよね。
では、大別した3つの知識に基づいておすすめの資格をご紹介します。
マーケティング全般の知識
まずは、マーケティングの基礎を理解する必要があります。
企業のマーケティング活動、戦略はそれぞれありますが、経営学者のドラッカー氏によると「販売を不要とする」ことが理想とされ、
そのために行われる、リサーチ、広告、検証などが当たります。
また、それらを分析するための基礎的な方法として、
3C分析(顧客Customer, 競合Competitor 企業Company, の目線で分析する方法)
4P分析(製品Product,価格Price, プロモーションPromotion, 流通Place, の目線で分析する方法)
などがあります。(今回は方法についての紹介は省略します)
そして、そのマーケティングの基礎を学習できるのが、以下の資格です。
マーケティングビジネス実務検定
主催:国際実務マーケティング協会
種類:A級(マーケティングマネジメント・戦略レベル)、B級(オペレーションレベル)、C級(オペレーションレベル)
受験料:A級11,600円(税抜)B級6,800円(税抜)C級5,700円(税抜)
試験日:年4回
受験資格:誰でも可
マーケティングの学習を通して理論だけではなく、仕事で役立つ知識や事例が習得できます。
民間資格なので、これさえあれば就職に確実有利というわけではありませんが、知識を体系的に学ぶという意味ではおすすめです。
マーケティング検定
主催:日本マーケティング協会
種類:2級(社会で活躍するマーケターとして認定できる実力を基準)、3級(これからマーケティングに触れる初級者)
受験料:2級9,460円(税込)、3級6,600円(税込)※日本マーケティング協会会員、学生は割引あり
試験日:随時
受験資格:誰でも可
こちらも民間資格ですが、内閣府認定を受けているのが特徴。
こちらもマーケティングの基礎から応用まで、どれくらい習得できているかを図ることができます。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断・助言を行う専門家で、国家資格です。
難易度は高いですが、経営視点でマーケティングを理解し、なおかつWebが得意、という人材はますます需要が高まるのではないでしょうか。
主催:中小企業診断協会
受験料:1次試験13,000円 2次試験17,200円
受験資格:誰でも可
MBA
MBA(Master of Business Administration)は、経営学修士号、経営管理学修士号のことを指す学位です。大学院の修士課程を修了すると授与されます。
いわゆるビジネススクールで、昨今社会人のために夜間やオンライン、土日などで学習できるプログラムが組まれている大学も多くなってきています。
ウェルテック編集部筆者は国内MBAを修了しましたが、ビジネスを実践的・体系的に学習できる点、意識の高い同窓生との交流ができる点など、多くの知見を得ることができるのでおすすめです。
実践的に学ぶ大学院から、アカデミックに学ぶ大学院などさまざまありますので、マーケティングのみならず、ビジネス全体を基礎から学習し更なるスキルアップをしたいという方は、自分にあった大学院を選ばれると良いかと思います。
受験資格は大学院なので大卒以上と、加えて実務経験3年以上などの規定があるところもあります。
気になるビジネススクールがあればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Webの基本的な仕組みについての知識(広告手法、解析、SNSの仕組み含む)
次に、WebマーケティングというからにはWebの知識は必須となります。
Webがどのような技術で成り立っているか、というところまで深掘りできるとなおいいですが、
なるべくポイントを押さえて実践できるもの、という点から考えると、
重要となるのが「キーワード」への理解だと考えます。
施策を行う媒体のキーワードで、競合が多すぎると、どれだけ優秀な人でも検索上位を獲得することは難しい作業となりますし、
逆に、ポイントを抑えることができれば、対象のページの上位表示が実現可能となります。
そのことから、キーワードを選定し、検索エンジンの対策を考えることはWebマーケティングの重要な施策の一つです。
この辺り、紹介すると1記事分となるため一旦は省略しますが、それらを学習できるのが下記の資格ではないでしょうか。
Google広告認定資格
検索エンジンの対策をするときにGoogleのリスティング広告はまず考えなければならない方法です。
これはそのGoogleが公式に公開している認定資格で、Google広告に関する知識や能力を証明するもの。
無料でいつでも受験できます。
主催:Google
種類:検索・ディスプレイ・ショッピング・動画・アプリ・測定
受験料:無料
試験日:オンラインでいつでも可(ただし1日1回)
受験資格:誰でも可
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Webサイトを立ち上げた時に必要なのが、アクセス解析です。そのアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスをどれだけ理解しているかを証明するのが、
この資格。こちらも資格を取得する過程でWebマーケティングの学習ができます。ただし、Googleアナリティクスを使ったことがない方は事前に勉強することが必須なので、まずはアナリティクスを導入し機能をいろいろ試してから受験することをおすすめします。
主催:Google
種類:初心者向けコース、上級者向けコース
受験料:無料
試験日:オンラインでいつでも可(不合格の場合は7日後に受験可)
受験資格:誰でも可
▶️Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)の準備方法-Google
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格です。
こちらもWebマーケティングを体系的に学習しながら資格の取得が可能。
主催:一般社団法人ウェブ解析士協会
種類:ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスター
受験料:ウェブ解析士17,280円、公式テキスト(4,320円)の購入が必須、上級86,400円、マスター324,000円
試験日:随時実施
受験資格:ウェブ解析士・誰でも可、上級・ウェブ解析士合格者、マスター・上級合格者
取り扱う商品やサービスの知識
各業界やサービスについて理解が深まれば、当然マーケティングの施策に活かすことが可能です。
各業界団体が出している「○○検定」や「○○講習」など活用し、スキルアップや学習を深めることをおすすめします。
まだ特に業界は決まっていないという方は、
Udemyやストリートアカデミーなどオンラインの学習サイトを巡回してみて、気になる勉強を探してみてはいかがでしょうか。
いや、それより自分でサービスを作ってみたい、という方はこちらをご参考ください
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勉強法
Webマーケティングはどうやって勉強したらいい?という方に、おすすめするのは「実際にいろいろやってみる」という方法です。
Webマーケティングの特徴は、他のマーケティング施策に比較して、圧倒的にコストがかからない点にあります。
現在は、個人でもSNSを活用したり、ブログを活用することで、Webを使った販売がほぼコストなしで可能です。
- Webサービスを色々使ってみる
- 最新のガジェットを買ってレビューしてみる
- イベントや店舗に足を運び実際に企業の施策に触れてみる
など、興味を持って新しいことにチャレンジしていくことで新たな知見を得ることができます。
補足すれば、Webサービスを利用するしないにかかわらず、
あらゆる年代の人、異なる職種の人と多くふれあい、コミュニケーションをとることも重要です。
想定しながら戦略を立案するよりも、実際に人と関わることで、生の声が拾え、
多くの視点を持つことができます。
つまり、自分の商品やサービスを展開するターゲットごとの興味関心に理解を深めることができます。
参考記事:そうは言ってもコロナ禍なのでまずは基礎を勉強したいという方はこちらの本がおすすめです。
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おわりに
上記、まとめると、Webマーケティングのスキル向上には、
- マーケティング全般の知識
- Webの基本的な仕組みについての知識(広告手法、解析、SNSの仕組み含む)
- 取り扱う商品やサービスの知識
これらの学習に加え、
- 最新のwebサービス、ガジェットなどに触れて使えるようになる
- あらゆる年代や職種の視点に立てるようになる
ということだと思います。
紹介した資格の他にもWebマーケティングを学べるものはさまざまありますので、ご自分の気になった資格をぜひチェックしてみてください。
Web関連の実際の仕事は幅広いので、マーケティング担当者でも余裕がある方はデータベースやプログラミングなど、担当外の学習をすることもおすすめです。
少しでも知識があれば、他の業種とのコミュニケーションが目に見えて円滑になるからです。
今回、Webマーケティングについてということで紹介しましたが、
おそらく時間が経つにつれマーケティングとWebマーケティングの境目はなくなっていくと思われます。
DXの推進により、企業はwebから収集したビッグデータに基づいた、データドリブンマーケティングが基本となりますし、
O2O(オンラインtoオフライン)でリアルとネットの境界線がなくなっているからです。
それゆえ、webを基軸としたコンテンツマーケティング、SNSマーケティング、さらにはマーケティングオートメーションといった、
デジタルの領域をカバーしなければ企業活動は成り立たないともいえるからです。。
そして、ものが売れる仕組みはケースバイケースであることから、
マーケティングには幅広い知識が求められます。
しかし、全てを網羅して熟知するほど全知全能な人はごく稀ですから、
マーケティングの知識を多く持ちながらも、あらゆる事例から共通点や相違点を見つけるスキルというのが実際には大切になってきます。
Webマーケティングというからには、
Webの知識、基本的なWebの仕組みとサイトやSNSを操作するスキルは持ち合わせている必要があります。
昨今のテクノロジーの進化に完全に対応するのは難しいですが、何か新しいものが出たらとりあえずやってみる、という姿勢が求められます。
少し大変かもしれませんが、ここに軸足を置くことで、あらゆる変化に対応できる人材になる、というわけです。
上記の中で、最も重要なのは自分の提供するサービスや商品の専門的な知識を深めていくことではないでしょうか。
あらゆる視点で考えることで自ずと統計、分析、広告の知識も備わってきます。
何も売るものもない・・という方は、とりあえず学習を進めてみる、好きなことから挑戦してみるなど、
自分は何が提供できるか、深めるきっかけになれば幸いです。
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