こんにちは、ウェルテック編集部です。
今回は、現在急拡大をしている、音声メディアについてまとめたいと思います。
音声メディアと言っても、
・radikoのようなラジオ放送局を基軸としたもの
・AppleやGoogleが出しているPodcast
・clubhouseのような招待制SNS
など様々ありますが、
YouTuberが収益化で稼いでいるように、音声コンテンツで稼ぐことは可能なのでしょうか?
そこで、個人で稼ぐ時代にとって重要な、
「稼げる音声メディア」
というテーマで、主に独立系の音声メディア・アプリでなおかつ収益化が可能なものにはどのようなものがあるか。
について述べたいと思います。
音声コンテンツの特徴
YouTubeやTikTokをはじめとした動画配信が全盛の現在、
音声コンテンツに注目が集まってきているのはなぜでしょうか。
「音声」の特徴を動画と比較すると、大きく以下の2点が考えられます。
ながら〇〇に対応しやすい
動画は視聴するときに、
自分の目線がスマホ画面やモニターに奪われますが、
音声にはその必要がありません。
そのため、
車の運転をしながら・・
皿洗いや洗濯など家事をしながら・・
散歩やランニングなどの運動をしながら・・
など、何か手や足を動かしながらコンテンツを楽しむことが可能、
つまり、可処分時間を効率化することができる、とも言えます。
気軽に発信ができる
次は、配信者の視点です。動画を配信するとき、一般的には、
撮影準備(メイク、身なりを整える、機材のセット)→撮影→編集(テロップ、カット、音声など調整)→アップロード
これらの工程が必要です。
もちろん、動画の内容により様々ではありますが、動画を配信するまでに一定程度の手間がかかります。
一方、音声を配信する場合は、
スマホに話しかけるだけで即配信が可能です。
動画を配信する時には、人が出演するならメイク、照明を当てる、テロップをいれる、画質を調整する、ロケの天候を確認・・
などの条件が必要ですが、音声配信でこれらは必須ではありません。
台本など用意して録音・編集するケースもあるかもしれませんが、
一般的には、動画配信と比較して配信までの手間がかからない傾向にあると言えます。
拡大する市場・音声メディアの将来性
デジタル産業の領域で市場調査を行うデジタルインファクト社の調査によると、
デジタル音声広告の市場規模は、2020年は16億円、2021年は50億円、
そして、2025年には420億円にまで拡大すると予想されています。
つまり、まさにこれから音声配信のメディアや収益化の流れが整っていく
ということになります。
音声メディアに人が集まる流れができれば、
当然そこに広告が集まります。
そして、その流れが加速する前にコンテンツを作り、
うまく波に乗ることができれば・・
効率的に収益を得ることが可能になるかもしれません。
それでは、数ある音声メディアの中でも収益化が可能なメディアを紹介したいと思います。
収益化できる音声メディアとその特徴
voicy
特徴
voicyは日本発の音声メディアで、声のブログという位置付けです。
配信は審査制。パーソナリティは、voicyの運営から声をかけられた人か、応募して審査に通った人のみ。
現在、著名人やインフルエンサー、企業の配信者が中心で、ビジネス系の配信が多いイメージです。
コメントやSNSの機能で気になる配信者と距離を縮めコミュニティが形成されやすいような設計です。
収益化
2020年12月の時点で収益化しているのは約50人以上とのこと。収益化のプログラムとして企業スポンサーや、
リスナーによる月額課金機能「プレミアムリスナー」でパーソナリティが100円から30,000円で設定可能。
現在、著名人やインフルエンサーである必要があったり、これから活動を始めたい!という人にとっては、
配信までのハードルが高いと言えそうです。
逆に、企業スポンサーを引っ張ってこれたり、すでにコンテンツを持って活動している人にとっては、
パーソナリティに応募し、審査に通れば収益化しやすいのではないでしょうか。
Spoon
特徴
Spoonは音声ライブ配信サービス。こちらは登録をすれば誰でも配信が可能です。
配信方法は3パターン
⑴LIVE
文字通りリアルタイムに配信し、チャットでリスナーと交流したり、
コラボ機能を使い、リスナーとコラボ配信も可能。配信は不特定多数かFANのみの限定とすることも。
⑵CAST
30秒以上で作成した音声コンテンツを配信できます。
予め録音したコンテンツを、リスナーに好きな時間に聞いてもらう仕組みです。
⑶TALK
ユーザーに音声投稿してほしいお題を募集するコンテンツ。いいねやハートをつけることも。
また、実名でなくても配信できることも特徴です。
収益化
収益は投げ銭システムによって、リスナーから有料アイテムやギフトをもらうことが可能です。
「スプーン」という単位をチャージし、アイテムを購入。(10スプーン120円)
リスナーから配信者にスタンプやメッセージとして送ることで、収益となります。
配信者はリスナーとチャットでコミュニケーションを取れるので、
いわゆる雑談をすることでファンを作っていくことが収益化のポイントではないでしょうか。
REC.
特徴
REC.はYouTuberの事務所として有名なUUUM社が運営する音声配信ソーシャルアプリ。
スマホひとつで、収録・編集・配信ができる、というのが特徴。誰でも配信ができます。
音声配信に拍手・ブーイングなど効果音をつけたり、
遠くのメンバーとリモートで同時配信ができる機能を使い、
ラジオ番組を簡単に作ることができます。
収益化
現在は一般配信者が収益化できる仕組みはありませんが、今後実装予定とのこと。
Radiotalk(ラジオトーク)
特徴
Radiotalkは、エキサイトニュースなどで有名なエキサイト株式会社が運営する音声配信サービスアプリです。
1タップで誰でもすぐに音声配信が可能。配信は収録型と生放送のライブ型両方で行えます。
また、AppleやAmazon music、Spotifyが提供するPodcastなどのプラットフォームへの配信や、
リモートでゲストを招待し複数人での配信にも対応しています。
1回の収録での配信時間は12分。
収益化
・さしいれ機能
リスナーが購入した「コイン」で配信者にさしいれ(ポイント)を送ることが可能。
・パートナープログラム
一部配信者を対象に、高レートで多くのポイントが得られるパートナープログラムを開始。
これにより、多くの収益が得られますが、
Radiotalkの月間再生数が10万回以上、YouTube登録書数1万人以上、SNSのフォロワーが5000人以上、などの条件と、
審査を通過した人のみとなります。
himalaya(ヒマラヤ)
特徴
himalaya(ヒマラヤ)は中国で6億以上のダウンロード数、
月間1億2,000万以上のアクティブユーザー数を誇る巨大音声プラットフォーム『喜馬拉雅(シマラヤ)FM』の日本版サービスです。
個人の音声配信だけでなく、オーディオブック、ラジオ、ポッドキャストなど50万以上のコンテンツが盛り込まれているとのこと。
グローバルアプリで、世界に6億人以上のユーザーがいるそうです。
収益化
要申請となりますが、一定のフォロワーがついたキャスターには、有料コンテンツ(プレミアムコンテンツ)による収益化が可能。
運営側で審査後に有料のチャンネル開設に向けた相談をします。人気コンテンツに成長すれば、月間100万円以上の収益を上げることも。
stand.fm(スタンドエフエム)
特徴
Stand.fmは誰でもどこにいても気軽に配信できる音声配信アプリ。
オリジナルBGMの挿入や音声の編集、配信までワンストップでできる「収録」機能、
アプリ1つで、離れた方ともリモートで収録およびLIVEができる「コラボ」機能、
視聴者の方から質問や相談を募集できる「レター」機能など、配信者が配信しやすい機能が充実しています。
収益化
stand.fmパートナープログラム
審査が必要ですが、合格すると配信の再生時間に応じた収益を得ることができます(1時間再生で4円から6円など)。
目安はフォロワ−1000人程度とされています。
他にも、月額課金チャンネル機能、コンテンツ販売機能、投げ銭機能など、
配信者向けの「収益化サポート」も積極的に行なっていることも特徴です。
おわりに
収益化が可能な音声メディアを紹介しましたが、
やはり既存で影響力を持っている人は音声配信においても有利であることがわかります。
合わせて、音声配信はこれからのメディアである点から、「収益化するには審査がある」メディアが目立ちます。
ということは、やはりできることからコツコツと発信していく、という地道な作業が大切となってきますね。
また、単に発信をするだけでなく発信を調整して改善していくことがポイントと言えます。
メディアミックスの重要性
コンテンツマーケティング全般に言えることですが、
発信するコンテンツをそのユーザー層に合わせて複数のメディアやSNSを活用して発信することが重要です。
例えば、女性向けに発信するのであれば、Instagramの運用も同時に行う、
専門的な内容を伝えるのであればブログの運営も同時に行う、
などといったユーザーに合わせた複数のSNS、メディアを運用する戦略を取ることが大切だと考えます。
YouTuberの台頭に見られる、個人が配信してメディアとなる流れ、
これがさらに加速していくことで、
動画は見ないで音声だけ流している、もしくは動画は見なくてもいいから音だけ聞きたい層、
これらに対応できる音声配信の需要が今後も高まっていくことが予想されます。
その波に乗るためには、「試しにやってみる」ことであったり、
「コツコツ続ける」地道な作業が必要不可欠だと言えます。
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