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【Start up】新規事業の立案で検討すべき項目一覧【ビジネスプラン】

こんにちは、ウェルテック編集部です。

今回は、新規事業を立案する際に検討すべき項目一覧をご紹介します。

以前にご紹介した、ビジネスモデルキャンバスにも重なる部分がありますが、

新規事業の立案には、多角的な視点から企画を考えることが重要です。

全てに通じる、正解はこれ!というものはありませんが、

「聞き手が誰か」

「どのように伝えるべきか」

という点は考えておく必要があります。

そして、どこから突っ込まれても説明ができる状態にすれば、

聞き手からの投資による資金を得られたり、何らかの協力を得られ、ビジネスの成功に近づきます。

では、考えておくべき「ポイント」について述べていきます。

 

ビジネスプランの作成に必要な項目

1.要約

そのビジネスを一言でいうと?

ビジネスプランを端的に答えることができれば、その分聞き手に刺さります。

例えば、コーヒー界のApple(ブルーボトルコーヒー)や、ファッションのサブスク(エアークローゼット)、

などキャッチでイメージしやすいと、具体的にはどう展開するのだろう?と聞き手の意欲をかき立てます。

 

2.経営陣の紹介

ビジネスにおいて、誰がやるのか?という点。

その分野のビジネス経験者だから実現できるのか、そうでないならなぜこのビジネスを行うのか。

聞き手は、どうやったら本当に実現するのかを見ています。

今、経営陣がすぐに取り組み実現できるイメージを訴求させることが重要です。

 

3. ビジネス構想のきっかけ

このビジネスを企画するきっかけの出来事や着眼点についてです。

これをまとめることで、なぜそのビジネスなのか、どう魅力があるのか、何を解決するのかが整理されると同時に、

立ち上げに必要な要素である「熱意」を伝えることができます。

 

4.ビジネスモデル

誰に、何を、どのようにという設定から、収益を得る方法についてです。

代表的なものは以下になります。

 

フリーミアム

アプリやゲームがわかりやすいと思いますが、大半の部分が無料で使え、一部のバージョンアップ機能のみ有料、従量課金とするモデル。インターネットビジネスでは多く使われます。

 

サブスクリプション

システムやサービスを毎月定額で利用するモデル。利用者が一定数を超えると利幅が大きくなりスケールメリットが生まれますが、

離脱防止のためにユーザーとコミュニケーションを図れるか、機能改善ができるかなどが重要です。近年、家電、アパレル 、車など多くのサービスが登場しています。

 

マッチング

サービスを提供する人とユーザーをマッチングさせることで手数料や広告料を得るモデルです。求人サイト、クラウドソーシング、さらには出会い系サイトなどが代表的です。インターネットビジネスはいわゆる媒体を使いますので、マッチングとの相性がいいといえます。

 

ライセンス

わかりやすくいえば、キャラクターの使用料、システムの使用料をライセンス契約で販売するモデル。初音ミクやくまモンのように、条件付きで無料で使えるが、創作が展開したり利益が出た部分は課金するなど、特徴的な事業がインターネットと共に発展しているモデルです。

 

広告

旧来のテレビのCMや、新聞の広告枠ですが、現在は、Google広告やYouTube広告、SNS広告が一般的ではないでしょうか。

旧来は人がより多く集まるところにいかに出すか、という点が重要でしたが、インターネット広告の場合は、人を集めながらもいかにセグメントに適した人に広告を出すか、というところがポイントとなります。

 

物販

モノを企画・製造・販売するシンプルなパターンです。近年、ものづくりを紹介するサイトや動画などの情報が多くあふれ、

さらには、ネットショップが簡単に開設できたりと、物販におけるハードルはますます下がってきてる、と言えるのではないでしょうか。

 

小売

商品をメーカーから仕入れて売るモデルです。大手ではコンビニや百貨店などが代表的です。他社とも同じモノを販売する点からも、ポイントやキャッシュレスのインセンティブを設けたりなど商圏を作り囲い込む戦略が必須となっています。他方、インターネットを活用して個人でも発信を中心とした活動がしやすくなっていることから、個人のセレクトショップも安定的です。

 

消耗品

よくあるプリンターのインクです。プリンターさえ導入してもらえば、あとはインクで利益をとる、といった戦略です。

 

合計

ついで買いを促すモデルです。例えば、290円のビールを売りに集客をし、その他のおつまみで利益を出す居酒屋。といったように、

多くの商品の中で目玉商品を中心に提供しながら、その合計で利益を出すモデルです。

 

二次利用

テレビ番組のDVD化。ブログの書籍化。など今ある商品やコンテンツを形を変えて販売していくモデルです。

何か強みを持った商品やノウハウを持っている場合、形を変えることで訴求が促進する場合があります。

5.サービスの概要

サービス内容が魅力的か、全体像についてシンプルにまとめます。

 

6.差別化の内容

差別化はビジネスにとってなくてはならないもの、といえます。

その商品は他社と比較してどう違うのか、どう違うからいいのか、という点について明確にする必要があります。

 

7.高品質実現の理由

聞き手は企画が本当に実現するかを見ています。

そして、提供商品やサービスのクオリティが高い理由は何か。ここが決まると説得力が増します。

 

8.市場規模

どの市場を目指しているのか、どの市場を定義しているか。市場が成長していれば当然成功の確率も上がります。

 

9.競合他社分析

定義した市場にはどのようなプレーヤーがいるかの分析です。競合は、同業種だけとは限りません。顧客がその商品やサービスを選ぶとき、どこと比較されるかを検討する必要があります。

 

10.市場調査の分析

市場の現状、将来像について傾向をつかみ、把握しておくことも重要です。

 

11.ポジショニング

競合との差別化を視覚的に把握します。

 

12.顧客ターゲット

顧客がどのような人かという点については、具体的に把握している必要があります。

顧客ターゲットの設定はこの一覧の中でも特に重要なポイントの一つです。

 

13.ビジネス展開のフェーズ

ビジネスがいきなり大成功する、ということはあり得ませんので、

目標達成までの道のりをフェーズごとに説明します。

1年目はこういう状況・・2年目・・3年目・・・といった具合です。

 

14.想定されるリスクと対策

ビジネスにおけるリスクを洗い出します。インターネットビジネスの場合、セキュリティはどうするか、サーバが止まったら、

そして、何かに依存している部分はあるか。

 

15.3通りの収支予想

収支の予想を、売上が好調なパターン、通常想定するパターン、うまくいかないパターンと3パターン算出します。

 

16.キャッシュフローおよび必要資金計画

現状の資金と資金繰りについて、そして今後調達が必要になる額を予め想定します。

 

 

おわりに

上記は、ビジネスプランを作るときに検討すべき項目の代表的なものになりますので、

業種業態によって、サービス内容やその背景などさらに付け加えるとよろしいかと思います。

また、これはあくまでも参考ですので、必ずしも正解であるということはありません。

ただ、多くのビジネスはこれらを押さえた上でプランニングをしていますし、

まったく何も考えずに始めたビジネスがうまくいった場合、自然とこれらは押さえられているのものです。

 

そして、「誰に」、「何を」ということがシンプルな企画書は伝わりやすい点からも、

このプランを誰に伝えるか、ということを深掘りすると正解に近づいていくのではないかと思います。

 

新規事業の立案や発想については、以下の記事もご参考ください。

 

参考記事:

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