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企業のInstagram(インスタグラム)運用はどうしたらいい?【基礎編】

こんにちは、ウェルテック編集部です。

今回は、

  • そもそも、インスタグラムって何?
  • なぜやる必要があるの?
  • 具体的にどうやって運用すべき?

という方に向けて、

企業のインスタグラムの運用はどうするか。という点の基礎的な部分ついて述べたいと思います。

 

早速結論ですが、まだインスタグラムを運用していない企業にとっては、

「やらないよりは、やったほうがいい」ということになります。

 

理由は、

Web上で発信することにより企業とユーザーが直接コミュニケーションできる

という点が最も大きな理由です。

もちろん、販売チャネルとしての面を増やす、という側面も重要な要素の一つですが、

ユーザーと直接コミュニケーションをすることで、ユーザーをファン化、コミュニティ化することができることに加え、

フォロワー=顧客もしくは潜在顧客となりますので、自社のユーザーが何を求めているのか、

どういう需要があるのか、ということを生の情報として得ることで、自社の商品やサービスにそのまま活かすことができるからです。

 

デメリットを考えられるとしたら、わずかではありますが運用コストです。

SNSの運用は継続することが重要となり、成果が出るまでには一定の期間が必要となる場合があります。

発信し続けることは、慣れない人にとっては大変な作業ですし、

運用し始めてフォロワーがついてくるにはそれなりの時間がかかると思っておいたほうがいいでしょう。

運用の担当者は、インスタグラムをはじめとしたSNSを普段から使い慣れている人や、

インスタグラムの運用代行ができる会社に依頼するといいかと思います。

 

それでは、やったほうがいい、というなら具体的にどうするべきか。

さらに詳細を述べていきます。

 

Instagram(インスタグラム)の特徴とは

まずは前提としてインスタグラムの特徴を述べていきます。

インスタグラムは、世界のアクティブユーザー約10億人、日本のユーザー約3300万人が利用しており、日本においては利用者の57%女性の巨大SNSです。

主な利用目的は「検索・交流・自己演出・記録」とされています。

近年は、Instagram、YouTube、Twitterなど、SNSで検索することが一般的となっていることから、

ユーザーが企業の情報を探したい、という場合、

検索エンジン⇨企業ホームページという流入経路ではなく、

直接企業のSNSを見つけ、情報収集をしたり商品を購入する割合が増加しています。

つまり、ユーザーは企業やブランドのアカウントを「見ている」という点を意識する必要があるのです。

インスタグラムによると、企業アカウントをフォローしているユーザーは80%にもなることから、

企業アカウントを運用すれば、見込み顧客(フォロワー)へ直接メッセージを届ける確率が大きく上がる、とも言えます。

 

昨今、個人ユーザーは利用方法の一つである、

24時間限定公開のInstagramストーリーズで気軽に投稿する傾向が高まっています。

 

画像の投稿のほか、下記の機能があります。

◆主な機能
ストーリーズ・・・24時間限定でタイムライン(フィード投稿)とは別に動画や画像のスライドショーを表示
ライブ配信・・・上記ストーリーズの機能の一つで動画をライブ配信できる
リール・・・・15秒の短尺動画を閲覧・投稿できる機能。主に音楽やエフェクトで「おもしろい」動画をつくる
ショッピング機能・・投稿から直接商品を購入できる
IGTV・・・・・無料で15分以上の長尺動画を投稿、閲覧できる

 

Instagram(インスタグラム)運用の手順

ビジネスアカウントへ移行

アカウントを開設したら、まずビジネスアカウントへと切り替える必要があります。

ビジネスアカウントにすることで、宣伝、分析など追加機能が使用可能となります。

 

ターゲットペルソナの設定と明確化

コンテンツを投稿する前に、ターゲットの設定、余裕があればペルソナの設定をすることが重要です。

特に複数人で投稿を作成したり、コンテンツ制作をする場合、

意思の疎通ができていないと、投稿の統一感がなくなり、ユーザーに不自然さを与えてしまいます。

そこで、ターゲット設定・ペルソナ設定することで、組織内の認識を共有することができるからです。

同時に、ターゲットに合わせてコンテンツを制作することで、コンテンツの質も向上させることができます。

※ターゲット設定は「都内在住30代女性」「20代サラリーマン」などと言った比較的ざっくりとしたレベルのもの、

ペルソナ設定は、「氏名、年齢、住所、家族構成、趣味、最近の悩み、日頃の行動」など

実在の人物のように詳細を設定するものです。実在の人物にする場合もあります。

 

世界観(ユーザーメリット)の設定

ターゲットが設定できたら、情報発信の世界観とユーザーメリットについて設定します。

世界観を統一することで、
・投稿の見た目を合わせる

・雰囲気をつくる

・ユーザーのメリット(有益、面白い、役に立つ、かっこいい・・)を明確にしフォロワーを獲得する

という流れを作ります。

ユーザーのメリットとは、このアカウントをフォローして何が得られるか、という点です。

毎回お役立ち情報が得られる、面白く笑える、かっこよくてオシャレだから心地いい、などです。

これらの設定に絶対的な正解はありませんが、運用の中で試行錯誤し、何よりもユーザーが求めているものを提供することが重要です。

例えば、

  • ロゴや製品のカラーを統一していく
  • 被写体の質感を統一していく
  • ラグジュアリーをテーマにする
  • 家族をテーマにする

・・などが世界観を作る要素となります。こちらは是非アカウントにあった設定を考えてみてください。

 

素材を撮る・投稿する

上記のターゲットや世界観に合わせた写真を撮って投稿します。

今はスマホの性能がいいので、わざわざ高価なカメラを用意しなくても大丈夫です。

週に3から4は投稿したいところです。

ターゲットユーザーが一番見やすい時間帯はどこか、

投稿を分析して最適解を確認します。

(分析については別の記事)

 

アカウントがフォローされるまで

インスタグラムは他のSNSと比較してもフォロワーが増えにくいという特徴がありますので、

発信をしながら、何がユーザーに刺さるのか・・という点を考えながら柔軟に投稿していくことが重要です。

アカウントがフォローされる流れとしては、
①ハッシュタグ検索、Instagram内での検索で投稿を見つける
②投稿を見る
③プロフィールやアカウントの投稿を見る
④メリットを感じフォロー

というような流れになります。

そのため、投稿が見られるには、投稿がインスタグラム内に表示されるか、プロフィールを見られるか、という点が重要になります。

 

ハッシュタグの設定

企業アカウントの運用で最も重要なのがこのハッシュタグの設定です。

一つの投稿につき30個設定できますので、30個すべて使い切り設定しましょう。

ハッシュタグ設定のポイントは
・使いたいハッシュタグのボリューム
・関連するハッシュタグ
・競合が使用しているハッシュタグ
・トレンドと合わせることができるか
・固有のハッシュタグをつくれるか

などが考えられます、
ボリュームが大きすぎるハッシュタグの場合、一瞬で埋もれてしまいますし、小さすぎるハッシュタグは誰も検索しません。

そのことを念頭に、アカウントの世界観にあったものを漏れなく被りなく設定することをおすすめします。

大文字の#や文字、文字列に半角スペースが入るとリンクが途切れてしまいますので、注意してください。

 

ハッシュタグの例:(伊東温泉をつかったノンアルコール除菌スプレーの場合)

固有名詞(ブランド名・会社名・商品名)
#Byena_la #バイナーラ

特性:(商品の特性)
#温泉 #除菌スプレー

場所:
#伊東温泉 #静岡県

特性から派生:
#温泉好き #温泉好きと繋がりたい

ターゲットペルソナから:
#主婦 #子どもにやさしい

固有名詞から造語(上級):
#byenalagram #ただいまなのにバイナーラ

 

タグ付け、(@〜)を投稿につける

タグ付けは投稿に(@〜)をつけることで、主に友人と移った写真などに活用されます。

この@〜をクリックするとプロフィールに誘導することができます。

 

投稿によるコミュニケーション

SNSはユーザーと直接コミュニケーションが取れるという点が大きな特性です。

そこでコミュニケーションの施策として様々なものが考えられます。

 

ユーザーに聞いてみる

・新パッケージどちらがいいですか?
・新しい商品の名前を募集!

フォロワーが多くいる状況でこれらの質問を投げかけると、多様な答えが帰ってくるかもしれません。

また、投げかけた後に対応することで、コミュニケーションを深めることが可能になります。

 

コメントが付いたらどうするか

投稿にコメントがついたときに、いいねで返す、コメントを返すなど、どのように対応するかを定めておくことが必要です。

中には、厳しいコメントもあるかもしれませんが、それらを商品のブラッシュアップに活かす、正直に対応することで逆にイメージアップにもつながる場合もあります。

言い換えれば、雑な対応となってしまった場合、更なる批判の原因ともなります。

対応の方針や対応方法(口調、絵文字、語尾・・)も共有しておく必要があり、DMも同様です。

 

ストーリーズ

インスタグラムのストーリーズは、スマホ画面全面表示でとてもインパクトがある訴求が可能です。

主な特徴は、

  • 全画面の動画・画像が投稿できる
  • 24時間で投稿が消える
  • URLの添付が可能
  • アンケート、質問機能
  • ハイライト機能

という点にあります。

新たに投稿をしたとき、商品の販売活動に動きがあったとき、

などフィード投稿と合わせ技で使用すると効果的です。

 

インスタグラム運用のヒント

インスタグラムの運用や投稿において最も難しいのは、

発信し続けること、継続すること

だと言っても過言ではありません。

そこで、

どんな投稿をすればいいかわからない・・

ネタがなくなった・・

と言った場合に備えてヒントとなる考えを紹介したいと思います。

スケジューリング

1ヶ月後くらいまでの投稿をスケジュールとして管理します。

 

トレンド

スケジュールに、春夏秋冬のイベントや、社内イベントを予め組み込みます。

春なら「桜と投稿」、夏なら「海と投稿」など組み合わせてコンテンツを作成することができます。

また、少しレベルは上がりますが、ニュースで話題になったことをいち早く投稿に盛り込む、などができれば、

コンテンツに困ることは少なくなってきます。

 

UGC

UGCとはUser Generated Contentsの略で、ユーザーが作成したコンテンツのことを差します。

(ユーザー個人が撮影した写真・動画・イラスト、口コミやレビューなどの文章も含みます)

UGCを活用、すなわち「ユーザー(他者)の投稿を企業のアカウント(自社)でコンテンツの一つとして投稿」ということになります。

もちろん、他人の投稿を無断で使用することは禁止されていますので、

ルールに則った形での運用が必要です。

①許可をとる

まず、気になる投稿を見つけたら、ユーザーにDMを送り使用許諾を得ます。

 

②リポストアプリで装飾する

インスタグラムはTwitterの拡散(リツイート)のような機能はありませんので、

引用して投稿する場合はリポストできるアプリを使い、

投稿が作成したユーザーのものであることを明示します。(著作権は作成者にあるので、引用元の投稿は加工しないようにしてください)

 

③ハッシュタグやメンションをつける

リポストで装飾した画像を投稿するときは、投稿に合ったハッシュタグに加え、引用元情報(@ユーザー名)、を記載して投稿します。

その際、感謝のコメントなど一言付け加えると丁寧です。

 

その他集客に役立つ施策

インスタグラムを活用した集客には様々な施策がありますが、中でも一般的なものをご紹介します。

キャンペーン

企業がフォロワーを増やすために、キャンペーンは有効な方法の一つです

  • フォロー、ハッシュタグで抽選で商品が当たるキャンペーン
  • 商品を投稿してハッシュタグをつけると割引になるキャンペーン
  • 10,000フォロワー以上のユーザーが無料で宿泊できるキャンペーン

などが考えられます。

 

人気インスタグラマー

インスタグラマーは数万人から数百万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーです。

主にファンがフォローしているため、一度の投稿の影響力は絶大。

  • ハッシュタグ付きで商品の感想を投稿してもらう
  • 店頭で撮影会をする
  • 動画で紹介してもらう

などの施策が考えられます。

 

アンバサダー

企業アカウントを盛り上げるアンバサダーを選定し、投稿に協力してもらう方法です。

PR担当として様々な企画に挑戦したり、多くの人を巻き込みながら宣伝活動をします。

 

 

おわりに

インスタグラム企業アカウント運用の、やるべき基礎的な部分について述べてきました。

さらに、運用を効率化させるために有用なインプットとしては、

  • 企業や商品の競合アカウントの運用はどうなっているか
  • ターゲット属性のインフルエンサーはどういう人がいるか、どのような投稿をしているか

という点については予め確認しておくといいと思います。

,特に、競合となる企業のチェックの際には、他のSNSの運用はどうなっているか、

という点にも着目すると、自社の投稿にも活かされると思います。

 

また、社内で数人が管理する場合、「運用ポリシー」を設定することをおすすめします。

世界観のズレはインスタグラムにとっては致命的な違和感になってしまいますので、

そのためには、なるべく少人数が意識を合わせるために画一したルールを設定する、

もしくは、一人に任せるといった方法もアリかもしれません。

いずれにせよ、投稿が止まらないように試行錯誤を続ける、

という点が重要になりますので、気負わずに楽しく作業ができる環境づくりをしていきましょう。

 

 

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